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「水溜りボンド」トミーさんに学ぶ、企画力とは?動画を世に出し、反応を見て、感覚値を養う

2026/10/06 (TUE)

「動画を出したことがあるかないかで、めちゃくちゃ差が生まれます」。

2026年7月31日、バンタンクリエイターアカデミーの特別授業に、「水溜りボンド」のトミーさんが登壇しました。

テーマは「トミーが教える『企画力』」。個人チャンネル「とみビデオ」ではショート動画を軸に登録者150万人を超え、「とみ共和国」も登録者40万人を超えました。7月の2チャンネルの投稿本数は27日時点で合計71本にのぼります。

この日はメンバーが持ち寄ったドッキリ企画へのフィードバックと、自身が企画してバズった人気動画の分析が行われました。

1.まずは、世に出す。出したか、出していないかの差は大きい

講演の冒頭、トミーさんはメンバーに問いかけました。

「最初の1本はとにかく自由に企画を考えてみることが大切です。この中で、動画をつくったことがあるよ、という人はいますか」

手が挙がったのは、クリエイター専攻3年制2年次の篠宮光さん。個人で動画を制作し、YouTubeチャンネルを運営しています。

「日常をテーマにしたエンタメ系チャンネルを運営しています。『東京日帰り旅』など、これまでに公開した本数は300本以上です」と説明します。

相槌を打ちながら耳を傾けるトミーさん。

「動画を出したことがあるかないかの違いは、めちゃくちゃ差を生むと思っています。1本で当たることは、そうそうありません。それでも、まずは出してみないと分からないことが多すぎるんです。動画を1本出している人は、僕の同業と言っても過言ではありません」

2.反応というデータは、世に出して初めて集まる

「動画を出すと具体的に何がわかるのか?例えば、自宅のWi-Fiで書き出すのに何分かかるのか。外でアップロードしたら何分かかるのか。収益化されるまでに何再生必要なのか。ショート動画で食べるなら何再生必要なのか。つくって出したことがない人は、イメージできないことが多すぎます。だから、すぐにでも動画をつくったほうがいいです」

そのうえで、やりたいことを決める順番にも話が及びました。「マジで、Vlogでもなんでもいいです。最初の1本をつくって出しましょう。僕は10年以上活動していますが、日々、自分の認識と視聴者の反応にはかい離が見られます。だからこそ、感覚値に基づくデータを集めるべきなんです。投稿者にならないと得られない情報があります」

「動画を撮影して編集してアップする過程に、どれくらいの労力がかかっているのか、クリエイター目線で理解が深まります。周りのすべてが教材になるためにも、在学中に動画をつくったほうがいいです」

3.感覚値を企画に。ドッキリは構成でおもしろさが変わる

後半は、その感覚値を企画に落とし込む実践編。

事前課題として考えてきたドッキリ企画の講評です。メンバーが持ち寄ったのは、「スライムを食べ始めるドッキリ」「24時間ドッキリかけ続ける」などの案でした。

「スライムを食べ始めるドッキリ」は、購入しておいた市販の「食べられるスライム」を、対象者の目の前で食べ始めるというオーソドックスなドッキリ。対してトミーさんは、こうアドバイスします。

「僕らが撮るとしたら、スライムをできるだけ危険に見せたいです。なので、普通にスライムをつくる企画に見せかけて、リアクションを取ってもらいたい人が見ていないときに『食べられるスライム』と差し替えていきなり食べ始める、という構成にします」。「24時間ドッキリかけ続ける」には、同じ企画に取り組む先行クリエイターの例を挙げ、「たくさんドッキリを詰め込むんです。テンポよく見せられたら、参入しやすいと思います」とフィードバック。また、自身が最近取り組んでいる企画も紹介されました。

「新しい人が見るきっかけになると思っているのが、突然地方に行くシリーズです。『ねぎしに牛タンを食べに行こう』と誘って、新潟県新潟市南区の根岸という地域に行くんです。その地域の方にも、『うちの地元が出ている、観てみよう』と思ってもらえるといいなと思っています」

ただし、再生数は期待できても、交通費を考えれば赤字になりうると明かします。

「お金がかかるのは分かっていました。それでも、短い時間で高いクオリティで撮ることができました。」

また、寿司職人のチャンネル「鮨屋のまさる」との企画など、飲食店とのコラボについても話しました。「僕がお店を使って投稿することで、お店側にも貢献できればと思っています」

4.2秒で信用を積み、音がなくても伝わる編集に

最後は、バズった動画を分析して発表する時間です。題材は、素人とプロが天ぷらを揚げる比較動画。メンバーからは、「天ぷらは和食で人気な料理だから共感力が高いです」「テレビの比較よりYouTubeだからこその真実味がある」といった視点が挙がりました。トミーさんは「みんな、すごくいい分析ですね!」と評価。

そのうえで、冒頭のつかみについても言及しました。「『最初の2秒でつかむ』という分析も合っています。まあまあおもしろいだろうという信用を積めば、3秒見てくれるようになり、4秒見てくれるようになります」

メンバーからは「動画のテンプレートをつくるときは、どんなことに気をつければいいですか」と質問があがりました。

「太い字で、とにかく見やすいもの。しゃべっている人ごとに色を変えています。視聴者が、電車の中で、イヤホンを忘れてしまって音がなくても見てくれるような編集です。『とみビデオのショート、見るか』と思ってもらえるように、3分間フルテロップにしています」と編集のポイントを明かして締めくくりました。

受講した篠宮さんは、「YouTubeチャンネルはいままで編集のテロップにこだわって勝負していましたが、再生数が伸び悩んでいました。これからは、企画も本気で考えて取り組みたいです。今日聞いた内容をもとに、動画の中身も変えていきます」と話しました。

まずは1本を世に出すこと。返ってくる反応がデータとして積み重なり、やがて自分だけの感覚値になっていきます。

 

 

【PROFILE】

トミーさん

コンビ「水溜りボンド」として相方カンタと共にYouTubeを中心に活動中。2015年の活動開始以来、「さまざまな気になるけど自分ではやらないこと」を動画にして投稿し、幅広い世代から支持を得ている。メインチャンネル「水溜りボンド」の登録者数は400万人超。個人チャンネル「とみビデオ」「とみ共和国」では、料理、ドッキリ、旅などの動画を配信。(2026年8月時点)

 

【参考動画】

【ドッキリ】「ねぎしに牛タン食べに行こ」て言って新潟県新潟市南区『根岸』と言う地域の焼肉屋で牛タン食べるドッキリ!#shorts(とみビデオ)

鮨屋のまさるに高級和牛を持って突撃して料理作って貰ったら衝撃のハプニング!(とみビデオ)

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